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「御船謡」が酷暑の萩城下を悠然と巡行しました。

2024年8月3日(土)、山口県指定無形民俗文化財「住吉神社『御船謡』」が、5年ぶりにコロナ禍以前の完全形に戻り萩市内を巡行しました。

この日も連日の熱中症警戒アラートのなか、午前10時から深夜0時まで猛暑で過酷な状況下の長い道のりを粛々と奉納神事巡行を執り行いました。

浜崎町を出発地点とし城下町をめぐる萩市内56ヶ所の御引受處を、住吉神社の御札と撤饌を持って廻ったり交通整理や警備など「御船」全般を主る店主が所属する「お世話人会」、「御船」山車巡行の曳き廻しを主る「協敬組」、20メートル綱を両手に握り曳き子をしてくださった「萩高校野球部・陸上部」、「御船」山車に乗船し謡いをする「地謡組」の合計約70名が汗を流しながら無事に廻り終えることができました。

酷暑の厳しい状況の中で「御神輿」「御船謡」「女御神輿」「踊車」が江戸時代と同じく城下町をはじめとする萩市内を「住吉祭禮」として無事に巡行できたのは、「住吉様」の無病息災を願うご加護を戴いたおかげだと思います。

令和6年度も「住吉様」のご神徳をもって、私達を守ってくださることでしょう。

▲ 正午ごろ。炎天下の中、専務と孫が応援に駆け付けました。専務は終日、クールダウンのための飲み物や保冷物を運んでくれました。感謝です。

▲ 午後8時前。「御船」山車が西田町側の田町商店街入口付近に来ました。炎天下の日中をくぐりぬけ、夜になると店主は足がつり始めました。

▲ 夜になっても萩高校の子どもたちは「エンヤー!」の掛け声で元気に山車の綱を引っ張ってくれました。

▲ 店主は途中で萩高の子どもたちと一緒に「御船」山車を引っ張りましたが、住吉神社に還ってからは拍手でお迎えをしました。

▲ 住吉神社に還り、専務たちに手を振る店主。暑い1日を無事に乗り切りました。

▲ 深夜11時30分、住吉神社山門をくぐって「御船」が還ってきました。

▲ 最後に御奉納處56ヶ所目として「住吉神社」に向かって「おあがり」奉納をしました。「地謡組」は奉納演奏をし、「お世話人会」「協敬組」「萩高校野球部・陸上部」は山車のそばに整列して一緒に演奏を拝聴します。

▲ 深夜0時前。令和6年度「御船謡」巡行處最後の住吉神社「おあがり」奉納です。今年の夏も大変お世話になりました。

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