「稲荷まつり」が4年ぶりに通常開催されました。

住吉神社に「稲荷まつり」の「のぼり旗」が掲げられました。
「稲荷のぼり旗」は個人や事業所の健康と繁栄を祈願し、お稲荷様のご加護があることを祈ってご芳志されたものです。
今年は5月13日(土)・14日(日)に「稲荷まつり」祭礼が執り行われました。
境内神社の「稲荷神社」は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀り、石見国七つ尾山から益田刑部勧請され、宝永5年(1708年)に住吉神社内に移転されました。
「恵美須神社」は事代主神(ことしろぬしのかみ) ・保食神(うけもちのかみ)を祀り、毛利輝元の入府前から堀内の深野町に鎮座したものを、築城のため浜崎浦へ移転、元禄年中(1688年~1703年)に現在地に鎮座されました。
毎年「稲荷まつり」開催の土曜日には、港町浜崎の春の風物詩だった「いわし供養祭」が「稲荷神社」境内でいわし専門漁業者や(株)浜崎卸売市場関係者、水産加工業者で執り行われていました。
50年強の歴史を数える「いわし供養祭」でしたが、主催をしていた萩海産物加工協同組合が解散し、その後供養祭を引き継いだ(株)浜崎卸売市場が廃業となったため3年前に終了となりました。
漁獲量の減少や時代の変化で様々な行事が変わりました。


本年は祭礼行事としてコロナ禍前と変わらず4年ぶりに、「神事」と「子どもみこし」と「福引き抽選会」が本格開催されました。



参考文献 : 『住吉神社誌』,1668年,県史編纂所史料,山口県文書館蔵 / 『防長寺社由来 第6巻』,1985年,山口県文書館蔵