御船謡

今日から7月に入りました。例年ですと、7月1日から店主が乗船している山口県指定無形民俗文化財『住吉神社「御船謡」』の練習が始まります。

万治2年(1659)に住吉神社が浜崎地区に勧請されてから、その神幸祭に山車「御船」の上で謡われるようになり、口伝により360年以上、浜崎地区で代々継承されてきました。

毎年8月3日の「御神幸神事」として萩市内を練り歩く「御船謡」巡行に向けて、7月1日から1ヶ月間、謡をはじめ法螺貝、三味線、和太鼓の練習を会員の自宅を持ち回りで(当夜と言います)練習に励みます。

しかしながら今年も昨年に引き続き、コロナウイルス感染症防止のため、8月3日の「御船謡」巡行を中止することとなり、練習も中止することとなりました。

「御船謡」は画像のように18名の浜崎の「地謡組」に所属する男性たちが、全長8メートル、幅2メートルの山車の中に肩をひしめき合うように正座し、大きな声で謡うので飛沫・密接と感染防止が難しいことから苦渋の決断をしました。

浜崎の夏の風物詩として地域の方々がその勇姿と謡声を楽しみにされています。今年も寂しい夏となりましたが、来年こそはという気持ちです。

演唱においては、謡の節目に法螺貝が吹鳴され、伴奏には和太鼓と三味線が用いられます。「御船」山車の上では、船首に近いほうから順に、法螺貝、謡、和太鼓、三味線、謡の担当が座ります。乗船歴の浅い者は船首に、経験豊かな謡長は船尾付近に座ります。

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