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棒ふぐ煮

冬が旬の「ふぐ」が美味しい季節となりました。

当店では1年に1回だけ「棒ふぐ」を作ります。

「棒ふぐ煮」は萩では古くからおせち料理の一品として親しまれた郷土料理です。

お正月から福(ふく)が来るようにと、他地域では「棒だら」が使われるところを、萩では「棒ふぐ」を使います。

ガチガチに干した固い干物にした「棒ふぐ」を数日かけてじっくりと水につけて戻し、砂糖・酒・みりん・醤油などで煮込んで作ります。

じっくりコトコトと煮込んでいるので、身にしっかりと「ふぐ」の旨味が凝縮され、煮出汁の煮凝りもたいへんな美味です。

シンプルな味付けで、萩の風土を伝える懐かしい味わいです。

当店では、「棒ふぐ」を受注製造としています。仕入れから製造完成まで2週間かかりますので12月10日には受付を終了します。

「棒ふぐ」のひものの製造販売となりますので何卒ご了承ください。

▲ 「棒ふぐ」は吊るして乾燥します。寒風にさらされて身が凝縮され旨味が増します。
魚の表面に白い粉状のものが付いているのはうま味物質のグルタミン酸です。

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